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こころ温まるお話「ふたつのねがいごと」

       

仕事が休みで家でまったり過ごしていると、小学生の息子と娘の部屋から言い争う声が聞こえてきた。

対戦形式のテレビゲームをしているようなので、また些細なケンカが始まったのだと思い、少し放っておいたのだが、しばらく経って娘の泣く声が聞こえてきた辺りで仲裁に行くことにした。

しかし時すでに遅し。
口論の内容がゲームと関係ないところまで進んでいた。

「お兄ちゃんなんてだいっきらい!
ゲームが上手くたってサッカーは次の試合もどうせ出れないよ!」

「お前こそリコーダーのテストはどうなんだよ!
今のままじゃみんなの前で失敗するぞ!」

ああ…言ってしまった。互いの今の悩みのタネ。
これはマズい雰囲気なので、妻と二人で子供達を必死になだめ、何とか仲直りさせることができた。

ところが数日後、妻から聞いた話では、仲直りしたあとは、
互いに『言われたこと』より『言ってしまったこと』が現実になったらどうしようと気に病んでいるらしい。

ある日の仕事帰り、駅に飾られている笹と短冊を見て思い出した。
そう言えばもうすぐ七夕だ。
これは丁度良いのではと思い、家に着いて妻に相談してみた。

迎えた七夕当日、妻と子供達を連れて駅の短冊が飾られてある笹の前にやって来た。
仲直りはしたがまだギクシャクしている子供達。
私は子供達が別々の日に妻とこの場所に来て書いた短冊の願い事をそれぞれ見せた。

『おにいちゃんがしあいにでられますように』

『妹がリコーダーのテストで上手にできますように』

自分が書いた願い事を見られるとは知らなかったため、恥ずかしくて嫌がっていたが、お互いが書いた短冊を見ると表情が一変、二人とも笑顔になっていた。

家への帰り道、楽しそうに歌を唄いながら手を繋いで歩く子供達。その二人の後ろ姿を微笑ましく見ながら、私と妻も手を繋いで帰った。

     

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