院長ブログです
今年のお正月。ポストに届いた年賀状をのんびりめくりながら眺めていた。
友人や会社の同僚、上司…。めくって行くうちにふと、懐かしい名前で手が止まった。
「わぁ！懐かしい！」
大学時代の同級生からだった。15年ほど前、共通の友人の結婚式で会って以来、会ってなかったっけ…。
ハガキにはこんなことが書いてあった。
「お元気ですか？今年、我が家の一人息子が大学を卒業し、ようやく私も子育てから解放されます！これからはもう少し自分のために時間を使いたいと思っています…」
大学時
代、演劇サークルで一緒に頑張っていた仲間。彼女は学生結婚をして、出産のために、大学を中退してしまったのだ。あの時の子がもう大学卒業！日々の忙しさに紛れている内にいつのまにかそんなに月日が流れたんだなぁ…。心は一気に大学時代に舞い戻っていった。
気づくと夫がハガキを覗き込んでいる。夫も同じサークル出身なので、彼女のことはよく知っている。「あいつ、元気そうだな！」と喜びながらも「うちなんて、まだまだこれから子育て本番なのに、いいなぁ…」などとぼやいている。
実はハガキにはもう一言言葉が添えられていた。
「息子は大学卒業後、演劇の道に進みます。血はあらそえませんね。私も昔みたいにまたみんなで熱く語り合いたいな」この言葉には私も夫も思わずニヤリとした。
差出人の住所を見るとウチからそう遠くない、電車で30分ほどの場所。こんなに近くにいたのに15年も音信不通だったのか。新年早々に思いがけず舞い込んだ、懐かしい便り。せっかくの機会、これからはまた、時折連絡を取り合うような関係になりたいものだ。私は早速ペンをとり、わくわくしながら彼女に年賀状を書いた。
「また会える日が楽しみです！！いつにしますか？」
