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こころ温まるお話「おじさんの小言」

       

大学進学のため田舎から上京し、新生活がスタート。
生活費を稼ぐため、住んでいるアパートの近くのコンビニでアルバイトをすることになった。そこには必ず毎日買い物に来るおじさんがおり、バイトの日はなぜかいつも自分がレジ対応だ。

「ぼそぼそ言って、何しゃべっとるか聞こえん!」

「こんなのヌルくて食えるか!」

「箸が入ってなくてどうやって食えばいいんや!」

と怒られたり注意を受けたりする日々。
毎回怒られていたので、もう辞めたいとも考えたが、「怒られたまま辞めてたまるか!」と湧き起こる悔しい気持ちをバネに、おじさんにもう小言なんか言われない接客を目標に働き続けることを決意した。

それからは段々とおじさんからの小言も減っていったが、何かあれば相変わらず小言は飛んできた。
そんな日々を積み重ね、気づけば大学も卒業。長く勤めたコンビニを辞める時が来た。

最終日もいつもどおりおじさんが来る。
思い返すとバイトの日はいつもおじさんに会っていた。名残惜しさもありおじさんには辞めることを伝えた。

「辞めんのか?淋しいなあ。あんたの挨拶、ハキハキしてて気持ち良かったわ。
それ聞きたいからついつい来てたわ。いい挨拶ありがとな。
自分やったらどこでもやってけるで!俺が保証したる、がんばりや!」と照れながらまさかの激励。

最後に褒められるとは全く思いもしなかった。

小言の数だけ成長出来たこと、自分を成長させてくれたおじさんに感謝し、いつもより大きな声でありがとうございました!と最後の挨拶をした。

あのときのおじさんの言葉が励みになり、今では接客業でやりがいを持って仕事をしている。嫌だったはずのあの小言が恋しくなっている自分がいる。
おじさんなら、今の自分を見ていったいどんな小言を言ってくれるだろうか。

 

     

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