山岡歯科医院新聞です
大きくなるにつれ、変化していく子どもの歯並び。特に、乳歯の時期の「すきっ歯」は、親御さんにとって気になるポイントのひとつかもしれません。しかし、この時期のすきっ歯は、今後の成長においてとても重要な役割を担っています。
子どもの歯並びは、4歳頃を過ぎると次第に乳歯と乳歯の間にすき間が目立ってきます。これは、あごの骨が体の成長とともに大きくなることで起こる自然な変化で、むしろ順調な発達のサインといえます。さらに、このすき間は永久歯が正しく生えるために欠かせない重要なスペースとなります。
永久歯は乳歯と比べて横幅が広く、下の前歯4本では5mm以上、上の前歯4本では7mm以上も幅が大きくなります。そのため、乳歯の時期に一定のスペースを作っておかないと、永久歯が正しい位置に生えてこられず、歯が重なり合ったり、本来の位置からずれて生えてきたりする可能性があります。

すきっ歯とは反対に、乳歯同士がすき間なく並んでいる場合は、永久歯の生えるスペースが足りず、歯並びが乱れてしまう可能性があるため注意が必要です。ただし、その場合でも早い段階で対処することで、歯並びの乱れを防ぐことができます。お子さんの歯並びで何か気になることがあったら、早めに歯医者さんで相談しましょう。