山岡歯科医院新聞です
むし歯の治療が終わったのに、冷たいものが歯にしみると「治療がうまくいかなかったのでは?」と不安になります。しかし、こうした症状はめずらしいものではなく、その多くは自然に治っていきます。
歯を削る治療の刺激によって、神経が一時的に敏感になるためです。これにより、治療後は冷たいものや熱いものが普段よりもしみやすくなります。削ることで歯が薄くなり、外からの刺激が神経に届きやすくなることも理由のひとつ。
時間とともに神経の周りに新しい組織が作られることで、症状は徐々に落ち着いていきますので、ご安心ください。
不快感の多くは、数週間から数ヶ月で自然に改善していきます。早く回復させるためには、できるだけ安静にすることが大切です。歯がしみている間は、極端に冷たいもの・熱いものは避け、硬いものを噛むのも控えましょう。



むし歯が歯の神経の近くまで進行していた場合、できるだけ神経を残すために治療を慎重に進めなければなりません。しかし、神経ギリギリでの治療となるため、残念ながら治療後に激しい痛みが生じることがあります。ズキズキとした痛みが続く場合は、神経の処置が必要ですので、できるだけ早めに受診しましょう。

治療後の不快感や長引く痛みのリスクを減らすには、症状がなく、小さいうちにむし歯を治療しておくことが最善の方法です。
「痛くなってから」ではなく、「痛くなる前」のチェックでトラブルを未然に防いでいきましょう。