山岡歯科医院新聞です
歯周病は全身の健康に深く関わっているだけでなく、最新の研究では腸内環境とも密接な関係があることがわかってきました。この発見は、免疫力UPや便秘の解消、肌トラブルの改善が期待できるとして話題の「腸活」においても新たな常識として広がる可能性があります。
私たちが無意識に飲み込むだ液は、食べものと一緒に胃を通り、小腸、大腸へと運ばれます。歯周病になるとそのだ液に大量の歯周病菌が混ざり、腸に届くことで、全身の健康にさまざまな影響をもたらすことがわかっています。
健康な腸内は「良い菌」と「悪い菌」がバランス良く保たれていますが、そこに歯周病菌が入り込むとそのバランスが崩れてしまいます。その結果、腸内環境が悪化し、肥満や糖尿病、動脈硬化、関節リウマチなどさまざまな病気のリスクが高まることがわかってきました。これは、歯周病が単なるお口の病気ではなく、全身の健康に深く関わる重要な問題であることを示しています。