院長ブログです
ある日、仕事から帰ると「おかえり」という娘の声が出迎えてくれた。 「珍しいな。言ってくれれば早く帰ったのに」 娘は数か月後に結婚式を控えていて、家を出ていってからもう随分と経つ。 「うん、そうだね」という娘の素っ気ない返事すら既に懐かしい。 少しばかりの時間を一緒に過ごして、娘は帰ることに。 送っていこうか、と声をかけるも夫が迎えに来てくれるから大丈夫だと断られてしまった...
こんにちは。院長の山岡です。 梅雨のイメージがある6月ですが、実は5月初旬から6月初旬は初夏といい、夏の始まりでもあります。 そんな初夏の風物詩といえば『鮎』。鮎はなんだか他の魚と違う香りがする、と思ったことはありませんか? 鮎は『香魚』と呼ばれるほど香り高い魚で、きゅうりやスイカのような香りを放つのが特徴です。 しかし、この「いい香り」がするかどうかは鮎によって異なります...
9歳になる娘が珍しく落ち込んでいた。 先日クラスに転校してきた子と仲良くなりたいのに、うまくいかないのだという。 「今日も一緒に遊べなかったよ」 残念そうにつぶやく娘の姿に、自分が小学生だった頃を思い出した。 5年生の夏、当時通っていた学童にサトルくんという男の子が居た。 今年に入って学童に加わったのだが、あまり馴染めずにいるのか、いつもひとりで寂しそうにしている。 ある時...
こんにちは。院長の山岡です。 5月といえば、やはりゴールデンウィーク。 この日を楽しみにしていた方は多いのではないでしょうか。 そんなゴールデンウィークのうちの一日、5月4日が何の日か、みなさんご存じですか? 答えは『みどりの日』です。2006年以前は4月29日がみどりの日とされていました。 しかし、法改正により『昭和の日』に変更され、それに合わせて以前から『国民の休日』とさ...
幼稚園から帰った息子とおやつを食べていたら、近所に住んでいる祖父が大根を持ってきてくれた。 「野菜たくさん食べな!」 祖父は息子の頭をなでようとしたが、当の息子は「ぼく、野菜すきじゃない」 野菜と聞いただけでそっぽを向いていた先程までの息子はどこに行ったのか。 ほうれん草を掲げてはしゃぐ無邪気な姿が可愛らしく、記念に撮った写真を仕事中の夫に送る。 『なんで誘ってくれなかっ...
こんにちは。院長の山岡です。 大きなランドセルを背負って歩く1年生が微笑ましい季節ですね。 ランドセルといえば「卒業後の行方」について考えたことはありますか? やむなく捨ててしまう方がほとんどかと思いますが、実は捨てずに活用する方法もあります。 そのひとつが『リメイク』。 専門業者さんに依頼すると、ペンケースや手帳などにリメイクしてもらえるそうです。 そしてもうひとつが...
「…やられた……」 会社に向かう電車に乗ろうと、駅前で鞄を開いた時に思わず呟いてしまった。 スマホの定期を使おうとしたが、肝心のスマホがおもちゃのケータイにすり替えられている。 犯人は5歳になる娘だ。 決算が近づき、忙しくて残業が増えてしまい娘となかなか遊べない日々が続いていた。 家に帰り寝室を覗くと、娘は『クマのぽんた』と『おもちゃのケータイ』をぎゅっと抱いて眠っている。 ...
こんにちは。院長の山岡です。 毎年3月3日は、女の子の健やかな成長を願ってお祝いをする「ひな祭り」。 この日に親しまれる食べものはかわいらしく華やかなものばかりで、なかでも桜餅は色や名前が季節のイメージにもぴったりですよね。 そんな桜餅の魅力といえば、あの独特な『さくら味』。 意外にも、その名前とは異なり「桜の花の味ではない」ことはご存じでしょうか? 桜の葉を塩漬けにすると、...
「この時計止まってるよ」 久々に実家に帰った時のことだ。 居間に飾ってあった振り子時計がすっかり止まっていることに気づいた。 夜は静かな部屋にカチカチと不気味な音を響かせていたし、朝にはボンボン鳴って、少しでも起きるのが遅れようものなら、よく祖父に怒られたので、厳しい祖父の声と振り子時計の音は今でも少し苦手だ。 しかし、こうして静まり返っている様子を見ていると、かえって居心地の悪さ...
こんにちは。院長の山岡です。 2月の行事といえば節分。 みなさんは、節分の鬼は人間が持つ「悪い心(魔)」の象徴というのはご存知でしょうか。 「悪い心」は鬼の色で表現されていて、赤鬼は貪欲や欲望、青鬼は悪意や憎しみを象徴しているのだとか。 そして豆は「魔(ま)を滅(め)する」に通じることが由来となっており、『自分の中に居る悪い心を退治しよう』という行事が節分だったのです。 「退...